石垣島|島のオアシスだがしや「金城商店」

あの頃と変わらない味に出会える
昔なつかしい島の駄菓子屋さん


みなさんは沖縄の「まちやぐゎー」とか
「いっせんまちゃー」いう言葉をご存知ですか?
実は本土でいうところの「小さな商店」「雑貨屋」
もしくは「駄菓子屋」のことをいったりします
特に面白いのは「いっせんまちゃー」
”いっせん”ですがこれはいわゆる
日本の”一銭”ではなく沖縄が米軍統治時代に
使用していたお金の”一セント”
指していうのだそうです!八重山諸島のみならずかつては沖縄全域で
小さな商店があちこちに軒を連ねていました
子どもたちは小銭を握り締め
まちゃーぐゎーへお菓子やおもちゃを
買いにいくのを楽しみにしていたのです
実際の店舗の空間は決して広くはないものの
子どもたちにとってはうず高く積まれた
お菓子やおもちゃでギッシリと埋まった空間は
聖域でありとっても広く感じたものでした!しかしながら時代は昭和から平成そして令和へと
移り変わっていく中で大規模なスーパーが
次々建設されたこともありいわゆる駄菓子屋的な
小さなお店はその姿を消しつつあります
今日はそんな厳しい時代をたくましく渡り歩き
現在も粛々と石垣島で営業を続ける
駄菓子屋さんをご紹介しましょう!

◆だがしや金城商店駄菓子屋の「金城商店」さん、場所は登野城の
住宅地にある保安通り沿いにあります
この通りはまるで昭和にタイムスリップしたような
昔ながらの雰囲気の残る場所でもあります

▽金城商店の歴史


金城商店のオーナーであり看板娘でもある
金城ヨシ子さん、彼女は何と昭和9年生まれで
今年88歳で米寿を迎えられるのだそうです
とてもそんなお年には見えないくらいに若々しく
今でもレジに立ち訪れるお客さまに
優しい笑顔で元気に迎えてくれる
素敵なおば~なのです!
お隣の宮古島に生まれ20歳くらいで石垣島へ移住
そして結婚後夫婦で苦労なさりながら商売を始め
何度かお店の立て替えもしながら
現在に至るのだそうです

▽登野城エリアにある保安通り当初この保安通りには5件ものお店が
営業していたそうですが今では金城商店さん
一件のみとなってしまいました
今でも小学校や中学校が終わる時間帯になると
子ども達が次々と立寄っていきます!
デジタル時代の子ども達にとっても昔と同じく
オアシスのような存在なのかもしれません店内に入ると未だに駄菓子を入れたケースが
レジ周りに所狭しと積み上げられています!
ただ、金城さんいわく最盛期の半分くらいまで
お菓子やおもちゃの種類も減ってしまったので
以前ほどの種類はないのだそうです
それでも子どもたちのために取り寄せられるだけ
取り寄せて令和の駄菓子屋として
お菓子やおもちゃを提供しつづけているのです

子ども達のために頑張って
営業しつづけてきた金城さん、当時の子供達が
大人になってたまに買いにきてくれるさ~
と人懐っこい笑顔でお話しされていました
実はこのまちやぐゎー
コロナ禍で疲弊した世の中にあって
私たち大人にこそ必要なオアシスのような
存在なのかもしれません
地元の皆さんそして観光でお越しになる皆さんも
ご家族であるいはご友人と一緒に
ぜひ一度は立寄られてみてはいかがでしょうか?

店舗情報
《店舗名:だがしや 金城商店》
《住所:沖縄県石垣市登野城596-2》
《TEL: 0980-82-7456
《営業時間:08:30~19:00》 
《定休日:不定休》

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